私は昨年、17年余り務めてきました日本産学フォーラムの事務局長の座を辞しました。今後もファウンディング・ディレクターとしてフォーラムの活動を側面からサポートしていくつもりです。また同時に、武田アンド・アソシエイツでも「人財つくり」を基に活動をやっていきます。
日本産学フォーラムは1992年に故平岩外四経団連名誉会長等がファウンダー(創立者)となり発足しました。それまで日本は世界史でも稀な発展を遂げていましたが、このころから奇妙な衰退現象-ガラパゴス化-に取りつかれだしていたのです。ファウンダーはこれを「世界が新たなパラダイムへシフト(移行)しだしているのに、日本は未だ古いパラダイムに留まっている」とし、世界の中で日本が出遅れているパラダイムシフトへ遂げる力を産学連携で可能にしようと、このフォーラムはそのための人財作りにあたることを彼らは望んでいました。
その後、日本では産学連携が順調に進んだかに見えます。それまでタブー視されていた産学連携は定着し、政府、地方自治体もこれを脱ガラパゴス化の手段として期待しました。しかし、この間にも日本のガラパゴス化は一層進み、世界からは史上最も早く衰退する大国とされだしています。今年中にも40年余り占めていたGDP世界ナンバーツウの座を中国に譲るのは確実視されているばかりでなく、早晩、ナンバーフォー、ナンバーファイブに転落するとの見方もでだしています。私はこの理由をパラダイムシフト時に必要な人財作りが日本にできていなかった為だと考えています。
武田アンド・アソシエイツは、平岩会長の示唆を受け人財作りを行うために発足しました。 アソシエイツは共通の意思をシェアする同志を指します。 今後、脱ガラパゴス化への意思を共有できる産、学、公、民のアソシエイツと共に、 人財作りの場である知のプラットフォームを広める努力をやっていきます。 また、このためにも現下の日本にまだ定着していない‘心の科学’が必要と考え、 これら認知科学、学習科学、教育科学等をアソシエイツでは世界に学ぶ場を共に作って行きたいと考えています。