「フロニーモス-イノベーションを導く人

タイトル:フロニーモスたち-心を研ぐ(宣伝会議より2009年)

《目次》 《序章》の紹介(PDF)


どうして、世界の歴史の中で、一定の時と場所にフロニーモスな人たちがでたのか、その背景さがしというか、知的探訪が内容です。
古代ギリシアやローマ、そして中世のイスラム、またルネサンス以降の西欧、あるいは明治の日本や第二次大戦後の“戦後という国”でも数多いフロニーモスたちがでて、国づくりに励んでいます。

これを書いた理由は、日本の再生の道は知の復活にある、その為には、どうしても一度知的なトリップを行う必要があると考え、無謀にも哲学や人類の歴史といったものを見てみようと思い、この本をまとめました。
その作業を通じて見えてきたことは、フロニーモスたち(イノベーションを導く人)には共通した知性と言える一面がある。
それは理を持ってものの考え方をすること。
そしてこの考え方は、天性のものではなく、ソクラテスを初めギリシア人が発明したもので、教育により育まれるものだということを確信しました。
また、江戸の日本人たちもこの思考を発明する一歩手前まで行っていた。
それが明治への起爆力となった。
また、戦後という国では、この思考を大事にする風土がまだ残っていて、それがデミングの偉大さを評価するフロニーモスたちにつながったのだ、と。

私は、脱ガラパゴス化のためには、技術や先端産業ではなく、まず心を研ぐ必要があると確信した次第です。
尚、フロニーモスとは、あくまで実学を大事にするということで、先端研究を行う学者や研究者をさすものではない。
それこそ人間は過ち多きもの、また自然は深いことを知り、世界のどの高等宗教も述べているように、「他を許す」ことが出来る人たちを指します。
間違いなく、このものの考え方は教育で到達できます。

上記以外に日本産学フォーラム事務局長を17年余りつとめさせて頂いている時にまとめた本が何冊かあります。
これも産学連携、人作り、教育という面でお役に立つかと思います。